2021年12月18日(土) 遅ればせながら、伊勢和紙への印刷準備
伊勢和紙に印刷された作品展を観覧するたび、自分でも伊勢和紙を使用したいと思っていた。
実は、一度だけ印刷したことがあるのだが、
【参考】
- 伊勢和紙への初めての印刷 2017年10月11日
自宅にあるのは安価な複合機なので、思ったような結果が得られなかった。
しかし、プリンターを買い替える機会も無く、時を過ごしてしまった。
私が所属する写真好学研究所では、コロナ禍に突入する前に「伊勢和紙を使った作品作りを始めてみよう!」と新たなテーマが検討されたことがある。
ここ2年ほど、新型コロナの影響で外出もままならない日々が続き、旅費などの出費が抑えられたおかげで、少しはプリンターに投資できる余裕が生まれていた。
ついに機が熟した。来年から「伊勢和紙への印刷」も新たなテーマとしよう! と。
そこで、次の条件でインクジェットプリンタを検討した。
- A3ノビまで印刷できる
- ランニングコストが安い
- メンテナンス性が良い
- 税込み価格が5万円まで
- Linux用のドライバーがある
- 伊勢和紙用ICCプリンタプロファイルを使用できる
最新の機種を買うには資金が足りない。条件に合う機種を絞り込むと、最終的に残ったのは EPSONのEP-50V となった。
本機は発売日:2017年11月であるが、EPSONの販売サイトでは、今でも5年間保証オプションが選択できる。それなら、向こう5年間はインクも販売されるだろう。と購入を踏み切った。
到着したプリンターを自作の棚に設置すると
普段は上部に蓋ができる。
手差し用紙を使用する時だけ、この状態だ。
使用しているPCは WindowsでもMacでもなく、Linux(Reborn OS)なので、プリンタドライバの設定には手を焼いたが、なんとかテストプリントまでこぎ着けた。
その後、A3(普通紙)、2L判(EPSONクリスピア)への用紙へのプリントも確認し、我が家でも伊勢和紙に印刷できる環境ができあがった。
あとは、印刷用の伊勢和紙を購入して印刷しよう。まずは、A4で試して、A3やA3ノビへと・・・
伊勢和紙は展示方法の検討も必要だ。
【プリンタドライバについて】
EPSONから、Linux用のプリンタドライバが提供されているが、deb、rpmでの提供であるため、私が使用しているRebon OS(Arch Linux)では容易に使えなかった。Linuxでももっと容易に使える環境を提供してほしいものだ。
結局、epson-inkjet-printer-escpr2_1.1.44-1lsb3.2_amd64.deb を手作業で解凍し、解凍されたdata.tar.gz をさらに解凍した。
続いて、解凍されたopt 内のフォルダを ルート権限で /opt へコピーした。
その後、CUPSでネットワークに接続されたEP-50Vを自動検索させた上で、該当するPPDファイルをインストールした。